ローマ3日目

痛恨のローマ3日目。

この日の予定は、

7時:朝飯

8時:チェックアウト

ホテル

↓徒歩

テルミニ駅前のバスターミナル

↓バス

プッチーニの歌劇「トスカ」第1幕の舞台となった、サンタンドレア・デッラ・バッレ教会

↓徒歩

パンテオン

↓徒歩

チーズ屋さん

↓徒歩

トレヴィの泉

↓徒歩

バス停

↓バス

メルカートチェントラーレで昼飯

↓徒歩

ホテル

↓電車(レオナルドエクスプレス)

フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)

↓飛行機

帰国

 

であった。

しかしこの日はすべてが裏目に出た。

それというのも下調べを「○○の歩き方」の古いヴァージョンのみに頼っていたからだ。

近所の書店でよく確かめもせずに買ってしまったのが敗因だ。

コロナ後、もう数年も経てば状況は大きく変化している

 

ローマのホテルでの朝食は2日目

日本人であるわたしたちが珍しいのかオジサンとか泊り客がまじまじ見ている

でも話しかけてはこない

イタリア人は外国人に対してはけっこうSHYであると同行者が言う

ゆで卵があるのがうれしい

果物も豊富

コーヒーは自動販売機でおいしいカップッチーノも飲めた

レモン水のような水と普通の水

生絞りではないオレンジジュース

 

スーツケースをフロントに預けてローマ最後の日を楽しむことにする

ここのホテルはテルミニに近くて便利だった

なにしろ駅から徒歩1分だった

フロントの男性は英語を流暢にしゃべる大柄な男性で陽気。

しかし駅の近くは危険がいっぱいなので用心は必要だ

 

昨日と同じくテルミニの前のバスターミナルに行く

観光地を通っていくバスには地元民と観光客が乗るためいつも混んでいる

バスには時々検札の男女が乗り込んできて切符がないと容赦なく取り立てる。

 

サンタンドレア・デッラ・バッレ教会(ローマ)



Photo: ©Shevaibra

サンタンドレア・デッラ・バッレ教会 La basilica Sant'Andrea della Valle はOpenしているはずだったが、現状、朝の8時過ぎの時点で門は閉じられていた。

 

Perché chiuso?プッチーニ作「トスカ」のトスカのセリフ)😢

 

今日はバスが故障したり乗り換えしたりすることもなかったのだが甘かった。

仕方なく外景のみを撮影し徒歩でパンテオンに向かう。

パンテオンの威容に驚いたのもつかのま、

そこで長蛇の列が2つあるのに気づき、絶望感が襲ってきた

その列は一つは予約済みのチケットを持っている人

そしてまだチケットを持っていない人の列だった。

ガイドブック(コロナ前)ではパンテオンは入場無料だった。

しかし2023年7月後半の現状では有料に切り替わったばかりだったのだ。

チケットを購入する列に並んだ私たちだが

そこにはもう一つの落し穴があったのだ。

この列は入場券を買うだけだと思っていて実際買ったのだが実は時間指定の切符だったのだ。

そのような説明は窓口などではいっさいなされず、私たちはとっくに飛行機に乗っているはずの時間帯のチケットを買ってしまったのだ。

聞かなかった自分たちが悪いのでもあり

苦手な英語で日本人に説明する必要がない(できない)と感じたのかもしれない

イタリア人のこの自分たち本位のやり方はすでにベネチアで経験しているが、今回も身に沁しみて感じてしまった。

「あなた方の購入できるチケットは17時の時間帯ですよ」

とどうして一言言ってくれなかったのか

ここで私たちは10ユーロ無駄にしてしまった

隣の入場の列に並ぶが何かおかしい

チケットをよく見ると17時~18時の入場チケットだったのだ

なんだこれ~!!

同行者は急にスイッチが入ってそのチケットをその場で売ると言い出して

列をたどりながら叫び始めた

 2 tickets 10 euro, 

気が急いていたのか安売りせず定価で売り始めたのだ

今思えば半額で売るべきだったのだ

列に並ぶ人々はほぼイタリア人ではない外国人。

地元民は無料だからだ

列を執拗にめぐってくる募金を募る難民との戦いではないが

そのような人々と同じに見られたのか白人系の反応はゼロ

英語を話せる中国人だけが近寄ってきて枚数を確認した

僕たちは5人だからだめだね

そう言って離れていった

ローマの遺跡にまったく興味のない同行者は英語でチケットを売るということに大興奮しまだ続けたいようだったがここはあきらめて次に行くことをサジェストした。

あ~

すっきりしない

パンテオン

パンテオン(ローマ)Photo: ©Shevaibra

その前の与太話もあるのだが

チケットを売る女性のもとに入れるのは一行の中で一名だけ

18歳以下は無料になるため別のおじさんが入り口で年齢確認をしていた

おじさんは確信を持って同行者に聞いてきた

「あんたいくつ?」

同行者は、またか、という嘆息と共にはっきり言った

「31だけど。」

おじさんは「信じられない」という表情を貼り付けたまま沈黙

そして爆笑

そんなことがあってすっかり気分が盛り上がってしまい

肝心のチケット販売の時にそのまま

2名

とだけ言って買ってしまったのだ

今回イタリアの旅でお金を無駄にしたのはこれと

ミラノ市内の地下鉄のチケットだ

乗らないのに事前に買ってしまった

あ~Refundできるかしら?

イタリアに限らずヨーロッパの英語に得意ではない国で観光する際にはしつこくいろんなことを周到に事前に確認するべきなのだ。

そんなこともナイーブで忘れていたではすまないわ

 

次は近くのチーズ屋さん 

Volpetti Salumeria dal 1870

これは同行者が連れ合いに買ってきてと頼まれたイタリアの高級チーズを買いに行ったのだ

これを真空パック  

Sottovuoto

 してくれるという情報を事前に知っていてそれをイタリア語で言って通じたのをことのほか喜んでいた

 

ここでイタリアでの教訓が得られる

イタリアではイタリア語で。

これしかない

ここでカウンターでチーズを切り分けてもらった

買ったのは

ペコリーノとパルミジャーノレッジャーノ

合計600gで39ユーロ。

ほか、パスタの材料

 

購入した後は徒歩でトレヴィの泉方面に歩く。

このあたりは政府の主要な建物があり

イタリア下院の前の広場は入場できないようになっていたのだが

隙間を入っていく人がいたので入れると思いついていったら

警察に戻れと言われてしまった

こわいこわい

その後偶然だが

マルクス・アウレリウスの記念柱 Colonna di Marco Aurelio に遭遇し喜ぶ

 

マルクス・アウレリウスの記念柱

マルクス・アウレリウスの記念柱(ローマ)Photo: ©Shevaibra

同行者はイタリアのローマに構えるスタバに夢中になり入っていく

世界中のスタバをめぐるのを趣味にしているのだ

外国人もこのへんは多いのでこのスタバは存在を許されているのか

 

トレヴィの泉は観光客だらけで

これは想像通り

水辺に近づくことは到底無理な状況ですぐに引き上げた

大通りに向かって歩き

バス停を探すが、工事中のためない

一つ前まで場所が移動されていた

そこでようやくバスに乗り

テルミニで降りる

昼間のメルカート・チェントラーレはたいそう混んでいる

そこで相席させてもらって

イタリアに来たら食べなくてはと言う

ティラミスとイチゴのスイーツ、カンノーリを食べた(写真下↓)

ティラミスはふわふわの生クリームがほぼ占めていて

柔らかく無二の食感だった。

スイーツ

スイーツ



ホテルでスーツケースをピックアップし

レオナルド・エクスプレスを待つ

構内はすごい混雑で

救急車が入ってきたりでカオスだった。

我々の乗るレオナルド・エクスプレスは24番線だったか、駅のホームに向かっていちばん右側の路線

前の便がまったく出発しないのでいぶかっているうちに時間になる

ホームに行くと待っていた人々が次々に前方へ

そこに止まっていた車両は故障車で実際に空港へ向かう列車はそのホームの先の方に停車していた。

やれやれ

しかし時間通りに出発してくれて安堵する

座席の上にある荷物台は、中型のスーツケースぐらいまでしか置けないサイズで

私たちのように大型のスーツケースを持っている人は座席ではなくドア近くのスペースに置いておくしかない

絶えず気を配っていた同行者ももうあきらめたのか放置している

しかし無事に空港駅に着いた

同行者は羽根が生えたように空港内のショップに飛んで行った

出発の2時間以上前に着いたがすでにチェックインが始まっていた

とは言うもののすでにオンラインチェックインを行っていた

そのためスムーズに入れる

ありがたいですね

荷物を預けて出国ゲートに入るとまた…

係員に呼び止められる

「あんたいくつ?」

well,  31

おなじみの吃驚顔でそのまま通される

なぜ年齢を聞かれるのかというと

14歳以下の場合は

審査フリーで通れないからだ

イタリアでは日本のパスポートがあれば面倒な審査がなく審査スルーなのだがなぜか子供連れはそうはいかないのだ。

そんなこんなでフィウミチーノ空港の出発ゲートに進む

今度こそちゃんと飛んでくれ!

行きの時のような悲惨なことはなく

機はドバイに向かった

 

お腹がすいていると機内食はおいしい

ディズニーの映画が充実しているエミレーツの社内エンターテイメント

4本ぐらい映画を見たかも

 

ドバイではまた行きとは別のラウンジへ

マルハバ

だったかな?

私は権限を持っている同行者に帯同しているので追加の30ドルで利用できた。

同行者はシャワーを浴びてすっきり

ラウンジの制限時間は3時間だが

時間というより管理者が気にしていたのは座席で

椅子の上に荷物を置いていると厳しくチェックされた

混んでいる時間帯は荷物は床に置いて椅子を譲り合わなくてはならない

ラウンジの食べ物はどれも上等でとてもおいしい。

しかしここで食べ過ぎるとまた機内食が食べられないので痛し痒しである

帰りの便のトランジットは3時間超程度で行きに比べれば短く、助かった。

日本に向かう便にはさすがに多くの日本人の姿が。

同時に日本に観光に行くと思われる外国人の姿も多い。

帰りの便あるあるだが意識せずとも寝れる。

 

成田について無事スーツケースとまた巡り合えて喜ぶ同行者

これで旅は終わったも同然だ。

 

お疲れ様でした。

いまさら東京観光 旧岩崎邸

いまさら東京観光シリーズ

今日から始まりましたw

 

旧岩崎邸@上野

f:id:Shevaibra:20230419134344j:image

 

なかなかレアな建築です。

なにしろ庭から見るとスカーレット・オハラのタラの邸宅のようです。

そして壁紙が金とか絹糸とか!ビックリです

建築家の才能と財閥の財力を感じます。

観覧料も安くてお得

東京はもっとこういう歴史建造物保護するべき。

 

花粉症

今年は花粉症が2月末あたりから猛威

急に来た感じ

なるべく必要に迫られない限り外に出たくない

 

今まで医者の処方箋で出されたものを飲んでいたが

今回薬局の花粉症コーナーで買い薬してみた💊

飲み薬と目薬

目薬がめっちゃスースー衝撃的

これが最近の流行りなのですね

 

なぜ買い薬かと言うと

確定申告したら薬も控除されると知ったから

しかし控除されるには相当買わないとなようだが

 

以前花粉症の季節に長野に行ったらその時だけ花粉症が治ったのだ

雪が積もってたからかな

解放奴隷

解放奴隷というワードを初めて知ったのは2022年に上野で開催されたポンペイ展でだ。

 

当時ポンペイで解放奴隷は金持ちだったというのがその時はすごく不思議だったが

塩野先生の「ローマ帝国」を読んでよく出てくるワードなのでようやく理解した。

解放奴隷は実直に老いるまで働き続けて主人に解放された存在。

もちろん小金も溜め込んでいる。

現代では解放奴隷は退職者と言えよう。

サラリーマンは奴隷

退職者は解放奴隷だ。

ローマ帝国は2000年後も存在し続けているのだ。

ローマ帝国ってある意味今も機能する社会組織であるところがすごいなあ。

 

ディアスポラハドリアヌスがやって

2000年後も悲劇が続いている。

 

自分が奴隷だったことを認識したのが解放奴隷になってからだったというのは皮肉だ。